「ここに地終わり、海始まる」。いざ西の果てポルトガルへ
2019年の夏休み(といっても9月だけど)はポルトガルへ行くことにした。ポルトガルはリタイア後に住みたい国として、最近ヨーロッパの人たちの間で人気があるとのこと。歴史的にも日本とは浅からぬ縁があるしね。
そして、何といっても「西の果て」という甘美な響き。「ここに地終わり、海始まる」というポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの詩の一節は、宮本輝の小説のタイトルで知ったんだったわ。どんなストーリーだったかはすっかり忘れちゃったけどね。
日本からポルトガルへの直行便はない
さて、改めて地図で見ると、日本とポルトガルは片やアジアの東の端、片やヨーロッパの西の果てというわけで、なんと1万キロメートルも離れている。いや、すごいわ。遠いわ。その遠さに打ちのめされつつ、まずはポルトガルまでのアクセスを調べてみる。
日本からポルトガルへの直行便はない。基本的にはヨーロッパのどこかの都市で乗り換えて向かうことになる。ポルトガルで国際便が発着しているのは2都市のみ。首都のリスボンと第二の都市であるポルトだ。
ポルトガルでどの都市を訪れるかにより、出入国する都市は変わってくる。ゆえに、飛行機を予約する前に、まずはポルトガルの旅の骨組みをざっと作ることにした。
滞在都市はリスボンとポルトの2都市に絞る
もともと周遊の旅はあまり好きではない。といいつつも最近は欲が出てきて、いくつかの都市を回ることが多くなっているのだが……。今回もリスボンだけを回るのか、その他の都市にも足を延ばすのか少し悩んだ。
だが、簡単に「また来ればいいし」とも言えない距離なので、やはりまた少し欲を出し、ポルトにも行くことにした。リスボンとポルト以外にも、カラフルな家並みで有名なコスタ・ノヴァやら、傘祭りで有名なアゲタやら、魅力的な街がたくさんあったのだが、さすがに1週間ほどの日程では駆け足になり過ぎるので、このあたりは諦めた。
エアー代の節約のためリスボン→ポルト→リスボンという旅程に
2都市を訪れるとなれば、リスボンINポルトOUT、あるいはその反対のルートが効率的。そこで、航空機のスケジュールと料金を調べてみたところ、リスボンINポルトOUTのルートは、リスボンINリスボンOUTのルートよりも、ずいぶんお高いということが分かった。
リスボンINリスボンOUTの航空便を選択すると、ポルトガル国内でリスボン→ポルト→リスボンと移動することになる。リスボンとポルト間は鉄道を利用することになるのだが、鉄道料金を考えてみても、リスボンINリスボンOUT航空便を選んだ方が料金は安くなる。
少しだけ悩んで、リスボン→ポルト→リスボンという旅程を選択した。まあポルト→リスボンって3時間くらいだしさ。やはり安さには変えられない。
選んだ航空便は初めてのフィンエアー
今回のポルトガル行きの航空機はフィンエアー。成田からヘルシンキを経由してリスボンへと向かう便だ。フィンエアーへは初めての搭乗。調べてみると、なかなかシャレオツな飛行機らしいことが分かる。
なんといってもデザイン大国北欧の一角を占めるフィンランドのフラッグシップだもんね。フィンランドが誇るデザインハウス、マリメッコとコラボしていて、機内はマリメッコのモチーフで彩られているらしい。おー、なんか楽しみ。
南欧の都市に行くために北欧の都市を経由して行くって、なんだか不思議な気もするが。というわけで、いざポルトガルの旅の始まりだ。
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