チェックインタイムは落ち着かないのだ
「ヘリタンス・カンダラマ」は1994年の建造。ジェフリー・バワが手掛けた唯一の森のリゾートです。カンダラマ湖のほとりにあり、緑に覆われた外観が印象的です。
建物はエントランスを中心に、向かって右がダンブッラ・ウイング、左がシーギリア・ウイングとなっています。エントランスにはレセプション・カウンターがありますが、「ジェットウイング・ライトハウス」と同様、チェックインは別の場所で行う模様。
↓「ジェットウイング・ライトハウス」についてはこちらをチェック!
↓お節介ながら「ジェットウイング・ライトハウス」と「ヘリタンス・カンダラマ」を比較!
岩がむき出しになったユニークな通路を抜けると、そこには眼前にプールと湖が広がるロビーがあります。こちらでウエルカムジュースをいただきながら、チェックインを行いました。
私たちが到着したのは午後4時くらいでしたが、この時間帯はチェックインのピークらしく、宿泊客が次から次へと訪れます。たぶんホテルを見学しに来た人も交じってロビーはなかなかの混雑具合でした。
シーギリアウイングのデラックスルーム、サイコー!
「ヘリタンス・カンダラマ」にはスイートを含め8種類の客室があります。今回、私たちが泊まったのはシーギリアウイングのデラックスルーム。奮発しました! というか、ここしか取れなかったというのが真相で(笑)。でも、ここで大正解。窓からはシーギリアが望める最高のロケーション。そして、大きな窓のある開放的なバスルーム! 緑を愛でながら楽しむバスタイムは至福のひと時。はっきり言います。このホテルはバスを楽しむホテルです!(ハイ、独断です)
というわけで、もう少し価格の安いスーペリアもありますが、シャワーブースしかないので、それだとこのホテルに泊まる意味がないかもな〜と思いました(これも独断です。すみません)。
このホテルの客室のもう一つの特徴、それは窓を開けているとサルが侵入してくるということ! 窓にもこんな注意書きのステッカーが貼ってあります。バルコニーに座っていると、サルが本当に近くまで寄ってきます。ただし、ちょっかい出すのは禁物ですよ〜。襲われます(笑)
湖インフィニティを含め、プールは3つ!
「ヘリタンス・カンダラマ」の名物の一つが、バワ建築の代名詞とも言えるインフィニティ・プール。ここには、湖と一体感を味わえるインフィニティ・プールがあります。このプール、ちょっと期待していったのですが、意外にしょぼい(素人がケチつけてすみません><)。
プールというよりは池?みたいな風情でした。でも、実意に泳いでみると、インフィニティ感は増します。ただし、プールの水はあまり管理が行き届いていないような感じでした。
プールの周りはデッキチェアがいくつか置いてありますが、それほど数はありません。宿泊客でなくても入れるロビーエリアに隣接しているので、落ち着かない感じがするのは否めません。
このメインプールの脇の斜面を登ったところにもう一つ小さなプールがあります。残りの一つは、ダンブッラ・ウイングのどんつきにありました。こちらは少し離れた場所にあり、宿泊客以外は立ち入れない場所にあるので、人も少なく、落ち着いた雰囲気です。のんびりするのならこちらがお勧めです。
朝と夜は基本ビュッフェ。ちょっと飽きる〜
このホテルを予約する際、手配会社の「ブルー・ロータス」さんから「周囲には何もないので、朝食と夕食、2食付きのプランをお勧めします」とのアドバイスがあり、その通りにしていた私たち。ハイ、正解でした。確かに周りは何もないので、ホテル以外で食事をするとしたらダンブッラの街まで出かけなくてはならないでしょうね。
ここでの食事は6階にある「カンチャナ・レストラン」で。ホテルのサイトを見ると、もう一つ「カルディヤ・レストラン」というのがあるらしいのですが、現地では発見できませんでした。
「カンチャナ・レストラン」は基本的にはビュッフェ・レストランのようです。夜は少しゴージャスな料理が並びますが、あまり朝と代わり映えしないな〜という感じ。これくらいの内容であれば、どこのリゾートホテルでも出せるな。個人的にビュッフェがあまり好きではないのもあって、それほど心には響かなです。でも、ビュッフェレストランが好きな人にはいいかもしれません。
連泊する人のためにもアラカルトレストランがあるといいなと思いました。
人が少なくなる午前中がこのホテルの真骨頂
「ヘリタンス・カンダラマ」に滞在して分かったことがあります。それは、このホテルの良さを堪能するには2泊は必要ということ。というのも、このホテルが最もその魅力を見せてくれるが、チェックアウトからチェックインまでの時間帯だからです。
先にも書いたように、チェックインタイムの午後はとにかく人でザワザワしてしまい、落ち着いて過ごすことができません。でも、人々がチェックアウトしてしまい、再び客が押し寄せるチェックインタイムまでは、一時の静寂が訪れます。
静かに水をたたえるインフィニティ・プール。その向こうにはカンダラマ湖が広がっています。湖畔には放し飼いにされた牛たちがのどかに草を食み、その脇を象がゆったりと歩いていきます。そんな景色を望みながら、ただただのんびりと過ごすのはまさに至福のひと時といえるでしょう。