スリランカへの旅(13)世界遺産の街、キャンディは有り難い仏歯寺でもっている熱海のような街でしたの巻

キャンディ仏歯寺 スリランカへの旅

なだらかな山に囲まれた古都キャンディ

スリランカでの最終目的地、キャンディには雨がしとしと降る中、夕方の6時過ぎに到着。すでに日は暮れかかっていました。キャンディでの宿泊は街の中心部にある「ホテル カサマラ」。このホテルがなかなかのぶっ飛び具合だったので、後ほどページを割いてじっくりと語らせていただきます(笑)。

↓「ホテル・カサマラ」についてはこちらをチェック!

スリランカへの旅(15)キャンディでの宿、 「ホテル カサマラ」は愛すべきダメダメホテルでしたの巻
キャンディでの過ごし方は街歩きがメインです。そのような場合、私たちは街歩きのしやすさを最も重視して、ホテルを選びます。街歩きのしやすさとは……

さて、キャンディは15世紀後半〜19世紀初頭に栄えたキャンディ王国の首都があった街で、いわゆる古都です。古都というと京都のような雰囲気を想像してしまいますが、それほど風情は感じない地方都市でした。

街はなだらかな山に囲まれた盆地にあり、キャンディ湖を中心に開けています。湖を囲む山の中腹にもホテルなどの建物が点在し、夜はライトがキラキラ。その様子は何となく熱海を思い起こさせました。

キャンディの街並み

高台(ホワイト・ブッダ)よりキャンディ湖を望む

ちなみに、キャンディのスペルはKandy。キャンディというよりはもカンディと発音した方が近いのかな?

仏様の歯が奉納されている仏歯寺

キャンディは1988年に「聖地キャンディ」として世界文化遺産に登録されています。聖地と呼ばれるのは、ここに仏歯寺というお寺があるから。その名の通り、仏様の歯(犬歯)が奉納されているありがた〜いお寺なのです。キャンディは街全体が世界文化遺産に登録されていますが、その大部分はこのお寺に依るところが大きいのでは?と思います。

仏教の開祖であるシャカは紀元前400年頃の人と言われ、亡くなった(入滅)時に遺体は火葬されました。残った骨(仏舎利)や歯を巡って仏教国の間で争いが起こり、その後、インドのアショカ王によってさまざまな寺に配られたといいます。

仏歯寺にある仏歯は4世紀になってスリランカに持ち込まれました。持ち込んだのはインドのカリンガ国の王女で、髪の毛の中に隠してスリランカにやってきたのだとか(諸説あるらしい)。当初はアヌラーダプラ王国の首都があったアヌラーダプラに奉納されましたが、その後、ポロンナルワに移され、キャンディに落ち着いたのは1590年のこと。これは、スリランカでは仏歯が王権の正統性を証明するものと考えられていたから。だから、都が遷るたびに、仏歯も移動したというわけです。

キャンディに仏歯が運ばれた時、それを奉納する場所として仏歯寺は建造されました。以来、仏歯寺はスリランカを代表する仏教寺院として崇められ、多くの仏教徒が訪れる場所となっています。

キャンディ仏歯寺

仏歯寺には象のオブジェやレリーフなどが
たくさんあります

早朝5時からのプージャーへGO!

仏歯寺では1日3回(5:30、9:30、18:30)のプージャー(礼拝)があります。この時は仏歯を奉納する部屋の扉が開いて、仏歯が納められている黄金の舎利容器を拝むことができるのだそう。早朝5:30のプージャーが比較的空いているとのことで、私たちもそこを目がけて参拝することにしました。

早朝にホテルを出て、徒歩で仏歯寺へ向かいます(ホテルと仏歯寺は目と鼻の先です)。さすがに早朝のためか人通りは少なく、何となく不安になってきますが、寺の敷地内に入ると参拝者もチラホラ。入口近くの屋台でお供え物のハスの花も購入して、準備は万全!

入場するには拝観料Rs.1500(1名)が必要です。チケットはなんと自動販売機で購入するシステム。小銭がないと買えないので、お金を崩していきましょう! また、寺院内は当然のことながら土足禁止。エントランスのところには靴を預ける所があり、こちらでも預け料Rs.100が必要。私たちはチケット購入で小銭をほとんど使い果たしてしまい、預け料をちょっぴりまけてもらいました(下足番のおじさん、ありがとう!)

仏歯が納められているのは本堂。中ではなにやら太鼓の音が響いています。見てみると、1階の広間のようなところで上半身裸の男性たちが、何やら演奏している様子。

キャンディ仏歯寺

仏歯寺内。上半身裸の男性たちが、太鼓を叩いていました

この広間の脇に階段があり、みなさん2階へと向かうよう。私たちもそれに倣って、列の最後尾に並びます。ちなみに、この時間帯はほとんど地元の方々ばかり。観光客の姿はありません。完全アウェイです。ちなみに、参拝に行く時には白い服を着るのがお決まりだそうで、私たちも白ずくめの服で臨みました!

キャンディ仏歯寺

列に並ぶ地元の参拝の皆さん

2階には舎利容器が納められている部屋があり、窓みたいなものが開かれていました。中にはスタッフがいて、参拝者からのお供え物を受け取っています。私もお供え物を渡し、中をのぞき込みます。すると奥の方に黄金色に輝く物体が! あれが仏歯が納められた舎利容器なのかしら? 確信が持てないまま、ありがたや〜と手を合わせます。

参拝後は、皆さん部屋の前の広間に座り、思い思いに祈りを捧げています。私たちもしばしとどまった後、静かにその場を後にしました。

目的を果たした後は、寺院内をぶらぶらと見学。ペラヘラ祭りで活躍した象のはく製や献花台などがありました。また、敷地内には何頭かの象も! この日からペラヘラ祭りが始まるので、パレード用の象さんたちが集められていたのかもしれません。

キャンディ仏歯寺の像

仏歯寺の敷地内にいた象。立派な牙をお持ちです

街を見下ろす巨大なホワイトブッダ

キャンディは仏歯寺でもっているような街なので、仏歯寺以外には目ぼしい観光スポットがありません。そんなかで目を引くのが、山の上にあるホワイト・ブッダです。街中からでも目立つこの仏像を見に、トゥクトゥクを走らせてみました。

ホテルからトゥトゥクで約10分。ものすごい急坂を上ったところにホワイト・ブッダはあります。近くで見るとかなりの迫力。見上げる感じになります。

キャンディのホワイト・ブッダ

山の上にましますホワイト・ブッダ。
穏やかなお顔です

エントランスで拝観料を払い、靴を脱いで階段を上ると、大仏のほんの間近まで行くことができます。1993年建造で、高さは13m。ダンブッラの黄金大仏よりも大きいのだそう。この大仏の周りには、いくつかの仏像が安置されていたり、釈迦の生涯を描いた連作レリーフなどが飾られている部屋もありました。

キャンディのホワイト・ブッダ

釈迦誕生のレリーフ。「天上天下唯我独尊」ですね。
顔がちょっと怖い(笑)

また、ここからの眺めも素晴らしく、眼下にはキャンディの街並みが広がります。