知っておきたい、マレーシアの基本情報

マレーシアへ行こう

まずはマレーシアについて押さえておきたい基本情報をご紹介します。

マレーシアの位置と国土

マレーシアは東南アジアに位置し、マレー半島とボルネオ半島の一部(東マレーシア)から成り立っています。面積は33万338㎢。日本の9割弱ほどの広さで、それほど大きな国ではありません。人口は約3200万人(2016年マレーシア統計局)で、日本の約16%くらいでしょうか?

首都はマレー半島にあるクアラルンプール(KLと表記することが多いです)。高層ビルが林立する近代的な街並みで、シンガポールとよく似ています。一方、地方には豊かな自然が残されており、とくにボルネオ半島には2つの世界自然遺産(キナバル国立公園、グヌン・ムル国立公園)があり、スケールの大きな大自然と触れ合うことができます。

日本からのアクセス

日本からマレーシアの便はかなりたくさん出ています。ゲートウエイはクアラルンプールです。

成田からの直行便はマレーシア航空、全日空、日本航空、羽田からの直行便はエアアジアX、全日空、大阪からの直行便はマレーシア航空、日本航空、エアアジアXが運航。所要時間は成田・羽田からが約8時間(復路は約7時間)、関西からが約7時間15分(復路は約6時間)です。

クアラルンプール以外だと、成田からコタキナバル(ボルネオ半島)までの直行便がマレーシア航空と日本航空とで運航しており、所要は約6時間30分(復路は約5時間30分)となっています。

航空会社を選ぶポイントは、時間帯やマイレージなどさまざまだと思いますが、クアラルンプールへ行く際にぜひ試していただきたいのがエアアジアXのプレミアムフラットベッド

エアアジアXはLCCだからと敬遠する向きもあるかもしれませんが(マレーシアの航空会社なんですよ!)、プレミアムフラットベッドは往復で10万円くらいの金額(料金は時期によって変動します。ものすご〜くお安くなる時期も)で、まさしくフラットになる席とまくら&ふかふかふのお布団がサービスされ、約8時間という長旅も快適に過ごせます。なお、この席は軽食も料金に含まれています。

日系航空会社のビジネスはちょっと値が張りますが、エアアジアXのプレミアムフラットベッドは少し奮発するだけなので、50代には絶対にお勧めです。ただし、席数が少なく、予約が埋まりやすいので、早めのご予約を!

マレーシアの民族と宗教、言語

マレーシアは多民族国家です。国名通り、人口の約67%を占めるのはマレー系の人たち。次いで多いのが中国系で約25%、残りの約7%がインド系です。

公用語はマレー語なのですが、中国系の人は中国語も話すし、インド系の人はタミール語も話せるようです。また、多くの人は英語もそこそこ話すことができます。ただ、やや癖のある英語で、マレーシア人の話す英語はマングリッシュなんて言われることも。

宗教については、一応国教はイスラム教ということになっていますが、信仰の自由はあるので、インド系の人の多くはヒンドゥー教を信仰しているし、仏教やキリスト教、儒教・道教を信仰している人もいます。

マレーシアのいいところはさまざまなルーツを持ち、宗教も異なる人たちが、お互いを尊重し、緩やかにつながり合って暮らしているところ。中国系の旧正月、マレー系のハリラヤ・プアサ(断食明けのお祝い)、インド系のディーパバリ(ヒンドゥー教のお正月)など、各民族のイベントも国の休日になっていて、なんとも大らかです。

マレーシアの気候

マレーシアは熱帯気候に属していますので、キャメロンハイランドなど一部のエリアを除き、めちゃめちゃ暑いです。1年中が日本の夏のような感じです。また、赤道近くに位置しているため、紫外線が半端なく強い。日本の夏と同じくらいの日差しだな〜と思っていても、日本よりも日焼けします。ですので、日焼け対策は必須といえるでしょう。

マレー半島の西海岸エリアは、南西モンスーンの影響を受け、5〜10月は雨が多い季節となります。ただ、クアラルンプールに限っては、6〜7月は雨量はそれほど多くはなく、10〜12月に雨が多く降るという傾向が……。

雨季というと、観光に支障があるのでは?と思うかもしれませんが、あまり関係はないと思います。というのも、このエリアの雨は基本的にはスコールで、バーっと降って2〜3時間もするとやんでしまうことがほとんどだからです。西海岸にはペナン島やランカウイ島などリゾートも多いのですが、雨季だからといって特に波が荒くなるということもなく、1年中行けるかなと思います。

ただ、降る時は本当にすさまじいです。「バケツの水をひっくり返したような」という表現がありますが、まさにその通り。時には雷も伴います。一度などものすごいスコールが降る中、車を運転しなくてはならないことがあり、死ぬかと思いました。

スコールは2〜3時間くらいで止むことが多いので、その間を建物内でやり過ごせればノープロブレム。ただ、そううまくはいきません。時間を有効に使いたい旅行中であれば、スコールで足止めされるのはいかにももったいない。

というわけで、クアラルンプールの街歩きに欠かせないのは晴雨兼用の傘です。日差しがきつい時には日傘として、スコールが降ってきたら雨傘として使え、とっても便利。バッグの中に忍ばせておくと、絶対に活躍します。

一方、マレー半島の東海岸は北東モンスーンの影響を受けて、11〜3月が雨季になります。東海岸にはレダン島やティオマン島など、最近人気が出てきたリゾートがあるのですが、この時期は波が高くなり、滞在には不向き。ホテルも休業するところが多くなります。

ボルネオ半島の東マレーシアも11〜3月が雨季。都市部であれば、観光にはさほど影響がありませんが、キナバル国立公園やグヌン・ムル国立公園などへトレッキングに出掛けるのであれば、6〜9月の乾季がお勧めです。

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