ダイナミックならせん階段に度肝を抜かれる
スリランカ2〜4日目は、ゴールの「ジェトウイング・ライトハウス」に滞在します。こちらはスリランカの建築家、ジェフリー・バワ(1919〜2003)が手掛けたホテル。1997年の建造といいますから、バワの晩年の作となりますね。海リゾートの傑作といわれています。
横に長い外観は船をイメージしたものだとか。外観に馴染むようにしつらえられたエントランスには受付カウンターがありますが、チェックインは階上のロビーでとのこと。階段に足を踏み入れると、これがすごい!
らせん階段にはぐるりとオブジェが飾られていて、圧倒されます。これはスリランカの芸術家、ラキ・セナナヤケの手になるモニュメントで、侵略してきたポルトガル軍とシンハラ人との間で行われた「ランデニヤの戦い」をテーマにしたものだそう。ダイナミックな佇まいは訪れる人々の度肝を抜き、このホテルでの滞在のプロローグをドラマチックに彩ってくれます。
ロビーの前にはインド洋が広がり、岸壁には荒々しい波が打ち付けています。ウエルカムジュースをいただきつつ、ゆったりとチェックイン。スタッフの女性のサリー姿も美しい!
客室は素敵だけど、バスタブが小さい&湿気がすごい
宿泊したのはデラックスルーム。プールとその先にインド洋を臨むバルコニーがついた開放的なお部屋です。基本的には木造りで、温かみのあるインテリアでした。バスルームは広々としており、バスタブとシャワーブースがそれぞれ一つずつ。
滞在していて気付いたのですが、タオルをかけるフックとか、物干しロープとか、すべての位置が高い! バワが背の高い人だったのかしら? 身長150cmちょっとの小柄なおばちゃんにとっては、ちょっと使いづらい部分もありました。その反面、なぜかバスタブが小さいと、アンバランスなところも。う〜ん、不思議だ。
そして、もう一つ気付いたのが、湿気がすごいということ! 木の床がしっとりと湿っぽく、歩くと足跡がつくほど。バルコニーにはテーブルセットがあるのですが、チェアのクッションを一晩そのままにしておくと、翌朝にはたっぷり水分を含んで、座れなくなるほどです。ですから、夜寝る前にはクッションを室内に取り込んでおくことをお勧めします。
プールは2つ。ただし、インフィニティではありません
滞在中は基本的には昼間はプールで過ごし、夕方からゴールの街へ出掛けました。ホテルにはプールが2つあります。一つはロビーに近いプールで、子どもたちが多かったことから、私たちは子どもプールと呼んでいました。
もう一つのプールは落ち着いた雰囲気。だいたいこちらの大人プールで過ごしていました。バワといえば、インフィニティプールで有名ですが、こちらのプールはどちらもインフィニティではなかったようです。
大人プールの周りは手入れの行き届いた芝生が張り巡らされています。野生のリスなども走り回っていて、癒されますよ。
レストランの料金がリーズナブルなのにびっくり!
ホテルにはレストランが4つありますが、私たちが訪れたときは「ザ・シナモン・ルーム」は休業中でした。「カルダモン・カフェ」はロビー脇にあるレストランで、ここがメインレストランのよう。窓の大きな開放的なレストランで、オープンエアの席もあります。朝食はビュッフェ。夕食はその日によりテーマが決まっていて、ビュッフェだったり、アラカルトだったりする模様。
朝食のメニューは豊富でした。ソーセージやハム、エッグコーナーなど洋食もあれば、カレーなどスリランカメニューも。サラダコーナーもありましたが、スリランカでは基本的にドレッシングというものを用意しないようで……。オリーブオイルとビネガー、胡椒、塩などが置かれていて、自分の好みで調味する意識高い系スタイルとなります。
その他のレストランはプール脇にあります。子どもプールの脇はピザレストラン&カフェ。ピザは食べなかったので、味は不明。ビールをお願いしたところ、ぬるいビールが出されました。
大人プールの脇はイタリアン(?)レストラン。ランチにパスタなど食べましたが、味はまずまず。パスタのゆで加減は柔らかめです。ここで最もびっくりしたのは、料理の値段が安いこと。普通、ホテル内のレストランといえば価格は高めですが、ここでは街のレストランとほぼ変わらない値段設定なのです。
最終日にコロンボの高級ホテルのカフェでお茶しましたが、ここの料金も安かったので、スリランカのホテルレストランは総じてリーズナブルなのかもしれません。
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